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ジムニーは子育て世代にもあり?ファミリーカーとして1年使った感想

新型ジムニーのホワイト

新型ジムニーが納車して1年が経ちました。

この記事では、私がジムニーをファミリーカーとして乗ってきた感想を具体的に書いていきます。

私自身、ジムニーを購入する時は4歳の娘と赤ちゃんがお腹にいる妊婦でした。

「ジムニーは子育て向きの車ではないだろう」という勝手なイメージがあったので、本当に購入して良いものかすごく悩んでいました。

ですが今では私と同じ環境のパパさんママさんから、YouTubeやインスタグラムに連絡をいただくことがよくあります。

さて1年間を通して新型ジムニーを家族4人で乗ってきたメリットデメリットを、リアルな言葉で伝えていきたいと思います。

私がファミリーカーとして購入したジムニーを購入した経緯

ジムニーのサイドマーカー
2019年に新型ジムニーを注文し、ぴったり一年後に納車しました。

納車までの1年で家族が増えるということもあり車をオーダーしたけど、これからの私たち家族にとってジムニーは本当にファミリーカーに適してるのか、納車する日まで悩んでいました。

当時の話を、下記3つの点からお話します。

  • ジムニーJB64を購入したきっかけ
  • 実際に選んだ車種
  • 納車までにかかった価格

ジムニーJB64を検討したきっかけ

購入に至ったきっかけは、20代の頃から一目惚れしていた車だったからです。

長年東京に暮らしていたので、車を所有する必要がありませんでした。

しかし、街中を走っている車で一番気に入っていたのがジムニーだったのです。

「いつか車を持つときはジムニーにしよう!」そんなふうに考えていました。

時が過ぎ2018年夏頃に新型ジムニーが発売することを知り、胸がワクワクしました。

初めて目にした新型ジムニーはカッコいいというだけでなく、コンパクトで可愛いらしく一際目立つ存在感。

発売から半年後、私たち家族は地方移住を決めて田舎へと引っ越してきました。

ついに車を購入するタイミングがやってきたのです。

本当にファミリーカーとして使えるのか?と悩む

しかし「子供の乗り降りを考えると本当に3ドアのジムニーで良いのかな?」「子育て中はスライドドアの車の方が便利かな?」といざ購入を考えると躊躇してしまいました。

SUZUKIに行ってまずは念願の新型ジムニーと隣に置いてあったスライドドアの軽自動車スペーシアの二台を試乗させてもらいました。

使い勝手を考えると、確かにスライドドアの方が小さな子供がいる場合良いのでしょう。

ですが、落ち着いて考えると少し大変なのは乗り降りの時だけなんです。

しかもそれは子供たちが本当に小さい時だけ。

そう思うと

  • 大金払って乗るならば私は自分の好きな車に乗ろう
  • 乗ってみてもしもダメならば乗り換えよう!

そんなふうに結論を出して新型ジムニーをオーダーすることにしました。

実際に選んだ車種

車をオーダーするときに初めてJB64は三つのグレードに分かれているということを知りました。

下から下記の3つのグレードに分かれます。

  • XG
  • XL
  • XC

車に装備されている機能がグレードによってずいぶん変わるので、検討されている方はディーラーさんから一度ゆっくりと説明を聞いて、納得のいくグレードを選択することをおすすめします。

気をつけていただきたいことは、オーダーから納車までに約1年間かかることです。

この納車待ちの際にボディーカラーとグレードは変更することができません。

私が選んだジムニーは中間グレードのXLにしました。

この理由を簡単にお伝えします。

  • 後ろのシートがセパレートになりリクライニング機能が付いていること
  • 鍵を使わずにワンタッチでできるドアロック
  • プッシュボタンでエンジンがかかる
  • ミラーが自動で開閉する
  • 寒い冬でもシートヒーターが付いていてお尻が温かい

この辺りの充実した機能が備わっているのでXLグレードを選びました。

ファミリーカーとしての性能をさらに重視する場合は後ろのシートも重要になってくるので、セパレートやリクライニングになる最上位グレードXCを個人的にはおすすめします。

また新型ジムニーには、軽自動車タイプと普通車タイプのジムニーシエラに分かれます。

私はジムニーの維持費を抑えたいというのがあったので、迷いなく軽自動車を選びました。

軽自動車であるジムニーJB64と普通車であるジムニーシエラJB74では、背負ってる排気量が大きく変わってくるのでこれは好みだと思います。

納車までにかかった価格

さて実際に購入するとなるとお金はどのくらいかかるでしょうか。

新型ジムニーの場合は、中古でもその価格は新車もしくは新車以上の価格を叩き出している車屋もあるらしいです。

驚きますよね。

車の点検に行ったときディーラーさんに今売れば新車価格以上で売れますよ!と言われました。

さて話しを戻しますが、価格については先ほど書いたようにグレードや車種によって金額は大きく変わってきます。

一つの例としてお話ししますと、私が購入したジムニーJB64はオートマ車、中間グレードXLで車体価格は新車で171万円でした。

この価格は軽自動車としてはかなり高額だと思います。

ここから私の場合、下記オプションを追加しました。

  • 純正フロアーマット
  • ナビゲーション
  • ドライブレコーダー
  • ボディーコーティング

さらにタイヤとホイールをノーマルではなくカスタムしたため、その工賃なども含めプラス323,550円。

その他諸費用の合計が134,400円。

総合計金額は2,167,900円でした。泣

私の場合、予算を200万と決めてその中で収まるようにグレードやその他のオプションなどを決めました。

結果的には予算を超えてしまいましたが、自分では納得のいく買いものとなりました。

ジムニーを子育て中に使う際に気になるポイント4つ

生まれたばかりの赤ちゃんと4歳の子供を乗せて幼稚園の送り迎えや日々のお買い物、そして休日は夫も乗って家族4人のフル乗車でドライブなどを楽しんでいます。

正直にファミリーカーとして日常乗ってみるまで不安がありました。

ただ実際に乗ってみて率直な感想は、他の車とそこまで大きくは変わらないということです。

では1年間を通して気づいたこと感じたことを具体的に伝えていきます。

装備が可能なチャイルドシートの種類

「車内がとても狭いジムニーにチャイルドシートの装着は可能なのか?」というについて疑問ですが、もちろんチャイルドシートの装着は可能です。

ではどんな種類のチャイルドシートを使うことができるのか説明していきます。

現代チャイルドシートには二つのタイプがあります。

  • シートベルト対応タイプのチャイルドシート
  • ISOFIXタイプのチャイルドシート

新型ジムニーに関してはどちらのタイプも使用することができます。

この2種類のチャイルドシートの違いを簡単にみていきましょう。

シートベルト対応タイプのチャイルドシート

ジムニーにチャイルドシートを載せた様子

上の写真は実際に我が家で装着しているシートベルト対応のチャイルドシートです。

子供が生後2ヶ月の時から使っていますが、特に何も問題はありません。

ただしデメリットを伝えるならば、装着にとにかく時間がかかってしまうところです。

ISOFIXタイプのチャイルドシート

ISOFIX
続いてISOFIXタイプのチャイルドシートですが、こちらは専用金具がシートに付いている車種のみ使用することができます。

新型ジムニーはどのグレードを選んでも使用可能。

金具一つで簡単にチャイルドシートを取り外すことができるので非常におすすめです。

私も子供がジュニアシートに切り替わるタイミングで、ISOFIXタイプの物を選びたいと思います。

チャイルドシートは日本のマーカーに限らず様々なメーカーから販売されていますが、残念ながら全てのチャイルドシートが装着可能というわけではありません。

幅広く選ぶことはできますが、メーカーの公式HPを見れば使用可能な車種など細かく表示されています。

表示をしっかりと確認したり、直接メーカーの担当者さんに相談することをおすすめします。

またSUZUKIから販売されている、ISOFIXタイプの純正チャイルドシートもあります。

純正品には叶わない面はたくさんあるでしょうし、安全面や装着に困ったり何かトラブルがあった時にはSUZUKIのディーラーさんに気軽に相談することもできると思うので、こちらもおすすめです。

大型送料加算商品 純正部品スズキ ジムニーチャイルドシート(ISOFIX対応タイプ)純正品番 99000-99018-C15 99000-99018-C13【JB64W】※132

ベビーカーは積むことができるのか?

ジムニーにベビーカーを載せる
この質問はジムニーの購入を迷っている人たちからよく聞かれます。

答えとしては、ベビーカーを積むことはできますが状況にもよる、ということです。

3人乗車の場合は普通に積むことができます。
(外国製の立派なベビーカーだとしたら、もしかすると難しいかもしれませんが)

これからベビーカーの購入をされる方は、日本メーカーのコンパクトなベビーカーをおすすめします。

それでは4人乗ったときはどうなのか?というと残念ながら車内に載せることは難しいです。

しかしどうしてもベビーカーを積みたいというならば、車のルーフにルーフラックだったり、後ろのドアに付いているスペアタイヤを外してキャリアなどを設置して積むことができると思います。

ここがジムニーのおもしろさでもあります。

車がコンパクトな分、自分で考えて工夫をすれば収納箇所が増やせるのです。

こんなことを想像していくと無限の可能性が出てきますよね。笑

車内での着替えやおむつ交換について

ジムニーのシートを倒した様子

車内でのお着替え&おむつ交換!小さなお子さんがお持ちの方はあるあるですよね。

まだネンネ時期の赤ちゃんだったので外出するたびにおむつ替え、お着替え、時には授乳までも車内で済ませることも。

授乳の際はさすがに気になるので、窓にサンシェード付けて目隠し対策してました。

新型ジムニーのグレードXL・XCはリアシートがセパレートになりますし、シートをフラットに倒すことができます。

そのためチャイルドシートが装着されてない片方のシートを倒して、そこに赤ちゃんを寝かせておむつ替えやお着替えをしていました。

車内で赤ちゃんのお世話ができるということで、とても安心して車での外出を楽しめますよね。

家族4人乗った時の荷物の置き場所

ジムニーに荷物を積んだ様子
4人フル乗車すると空いているスペースは限られてしまいます。

ドライブに行く程度なら良いのですが、途中で買い物をしたり子供たちの手荷物があると大変です。

「さてこの荷物をどう積もうか」と納車から一年間試行錯誤考えてきました。

今ではあらゆる場所に収納スペースを確保しています。

  • リアゲートネットをつけて後ろのスペースに積める量を増やした
  • 天井ネットを付けることでかさばるアウターやブランケットを収納
  • いざというときのためにルーフラックをカスタム

私が工夫したのはこんな感じです。

それぞれ説明していきます。

リアゲートネットの取り付け

リアドアを開けたところにリアゲートネットを張ることで、倍以上の収納が可能になりました。

写真ですと伝わりにくのですが、実際に取り付けてみると感動するほどに荷物が置けます。

またリアドアを開けた際に荷崩れする心配がないので本当におすすめです。

天井ネットの取り付け

次に天井ネットについてです。

私はコストを抑えたかったのでホームセンターなどに行って材料を探しましたが、カーメイトからセットで販売されています。

取り付け作業が簡単で材料を探す手間を省けるので、ぜひチェックしてみてください。

※ネットは別売り

天井ネットに収納しているものは落ちても安全なもので、寒くなると着るアウターやブランケット類がほとんどです。

夏場は手荷物が減るのであまり載せることがありません。

ルーフラックのカスタム

最後にルーフラックについてです。

アウトドアなどに行く際にキャンプ道具を積めるようにルーフラックをカスタムしました。

実際はまだ使用していませんが、そろそろアウトドアに行きたくなる季節なので今シーズンは活躍しそうです。

私はモーターファームのルーフラックを選びましたが、ルーフラックも色んなメーカーさんから販売されていて新しいデザインがどんどん出てくるので、探すところから楽しめると思います。

ジムニーをファミリーカーとして1年使って感じたメリット・デメリット

ジムニーの車体

出典:ジムニー 外観|スズキ

ここが一番気になるところだと思いますが、実際に新型ジムニーを乗っていると良い面と悪い面があるのでズバリ伝えていきたいです。

メリット1:後列シートに操作ボタン類が一切ついていないため安心

3ドアなので後ろ側にドアや窓を操作するボタンが一切ついておらず、安心して子供を乗せていられる。

これがファミリーカーという視点だけでみた時のメリットです。

現時点では正直このくらいしか思いつきませんでした。笑

しかしファミリーカーという視点を外してしまうとジムニーはメリットで溢れています。

メリット2:ジムニーの走破力はやっぱり魅力!

休日に街中から離れてドライブやキャンプに山を走っていくと、舗装していない道や狭い山道に出くわします。

普通の車であればタイヤがスリップしてしまい動けなくなったり、山道なんかは狭すぎて恐怖で運転するのが命がけ。

しかしジムニーはオフロードに最も強い車なので、私のような素人でも簡単に四駆に切り替えられてどんな道でもスイスイと走ることができます。

オフロードの道を初めて走ったとき、四駆の凄さを実感し本当に心が震えました。

雪道でも同様でどんな大雪でもジムニーならば走れます。

万が一、他の車がハマってしまって動けなくなった際には救助車として引っ張り出してあげて救出することも。

外見に一目惚れして購入したジムニーですが、スペックを知れば知るほど惚れていく車です。

デメリット1:スライドドアではない

さてデメリットもしっかりとお伝えしていきましょう。

ファミリーカーとして使用した時に一番のデメリットは、スライドドアでないということです。

恐らく経験したことある人は理解できると思いますが、小さな子供をチャイルドシートに乗せる際にどうしてもドアを開けっぱなしにしておかないとなりません。

風が強い日ですとドアが突然、バンっと全開に開いてしまうことがあります。

万が一、運が悪く隣に車が停まっていたら隣の車にドアがぶつかってしまう!なんてことが起こり得るからです。

想像するとドキッとしますよね。

ですので駐車する時には、なるべく周りに車が停まってないことを確認した上で駐車するように気を付けています。

もし他に人がいてドアを押さえてもらえるなら、お願いしたりしてかなり注意しています。

デメリット2:燃費が良くない

そしてデメリット二つ目は燃費問題です。

残念ながら、他の車種と比較してしまうと燃費はあまり良くありません

この点については購入する前にかなり懸念していた事でした。

燃費が悪いということはガソリン代がかかってしまうため、年間の維持しが上がってしまうこと。

たしかにデメリットはありますが、それよりもオフロードを走れる四駆の楽しさだったりジムニーを乗ることで、アウトドアという趣味が増え家族との休日の過ごし方が変わったことの方が私にとっては大きなメリットだと感じています。

ジムニーをファミリーカーとして購入するのはありか?

ジムニーの車体

出典:ジムニー 外観|スズキ

結論、ジムニーは家族でも楽しめる車だと思っています。

子育て中の世代の人たちがジムニーをファミリーカーとして考えたときに、チャイルドシートの乗り降りが少し大変だということ。

しかし、本当に大変な時期というのは3歳くらいまでです。

4歳になった子供は自分で乗り降りをしてくれるので、手を差し伸べることもありません。

強風でドアが全開にならないように、後ろからドアを押さえててあげることくらいです。

それよりも休日に山や湖などの大自然をジムニーで走ることをとっても楽しんでくれます。

アウトドアも外で作ったご飯は特別に美味しいようで、いつも以上に沢山食べてくれます。

東京にいた頃はアウトドアやキャンプとは無縁の生活を送っていましたが、今の楽しみは夏場はキャンプ、冬は家族でスキー場にも行くことです。

デメリットはあるが、工夫次第でジムニーはファミリーカーになる!

ジムニーをファミリーカーとして考えると、荷物が載らないという不安があるかと思います。

しかし実際乗ってみると工夫次第でかなり改善できます。

車内が狭いなら狭いなりに知恵を絞って使い勝手の良い空間にするものです。

個人的にはジムニーを購入したことで家族での過ごす時間が変わりましたし、私に関しては生き方すら変わりつつあります。

大袈裟かもしれませんがジムニーを乗ることで、もしかしたらこの先の人生を大きく変えてくれるのではないかと期待しています。

ファミリーカーとしての購入を迷っている人は新型ジムニーでグレードを選べば装備的にもかなり便利で快適ですし、他の車と比べてそんなに大きな差はあまり感じません。

乗ってみてどうしても合わないのなら、最終的には売ってしまえば良いと思ってます。

なぜなら今でしたら高値で売れるからです。笑

一つだけ重要なことをお伝えしておきますが、恐らく一度ジムニーに乗ってしまったらその面白さにハマって抜け出せなくなるでしょう。

最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。

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