- ジムニーの5ドアはいつ発売?
- ジムニーロングの価格は?
- インドで生産開始されているって本当?
2018年7月5日に新型ジムニーが発売され、もう初回車検を迎える車が増えてくるほどの年月が過ぎました。
新型ジムニーは従来型よりも走行性能が向上し、オフロードだけではなく街乗り用として購入するユーザーが増えるほどの大ヒット車となっています。
しかしジムニーは3ドアなので後席の乗り降りに不便さを感じ、5ドアや4ドアでのリニューアルを期待する声が増えてきました。
スズキからジムニーの5ドアベースでピックアップでたら絶対買うけど、絶対に出ないから買う買う詐欺が成立する。
— しのり (@shinori_rgk) November 7, 2021
ジムニー5ドアはよ
— 伊藤誓悟 (@wt1WJnPhYYO6kU8) November 10, 2021
実はジムニーロング(5ドア)は以前から発売がウワサされていて、インターネット上でさまざまなリーク情報が交錯しているのです。
本記事ではジムニーロングの情報について現在わかっている情報をまとめ、現役整備士である私がプロ目線で考察していきます!
ジムニー5ドアの発売日・予約日は?
結論、現状ではスズキ公式からの情報はでていません。
ただし開発車両の目撃情報や、インドでの開発情報などが出回っています。
車の情報を発信しているjoelre98さんは、Instagramに開発車両とみられる写真を投稿しました。
この情報から考えると、2022年下期〜2023年あたりでなんらかの動きがあってもおかしくはないと思います。
しかし今は世界的な半導体不足。
開発はさらに難航することが考えられます。
ジムニー5ドアはインドで生産が開始されている?
スズキ株式会社の子会社であり、インドに本拠地を構えるマルチ・スズキは、2021年1月20日に新型ジムニー(国内で言うジムニーシエラ)の生産を開始しています。
サイズは若干違う程度の3ドア仕様。
スズキから生産開始の発表がある前は、「5ドア投入か?」などと騒がれていましたが、実際は少しロングサイズ化された程度でした。
以降スズキから5ドアについて公式の発表はありません。
- 開発車両の目撃情報が?
- インドでは過去にサイズアップジムニー(ジプシー)開発の経験あり
開発車両の目撃情報が?

5ドアかロングホイールベースモデルは密かに水面下で開発が進められているようで、ヨーロッパではテスト車両が目撃されているようです。
写真を見る限り、カモフラージュ塗装によりドア枚数までは確認できませんが、ロングホイールベース化されたジムニーであることはわかりますよね。
目撃情報はヨーロッパで2021年3月と10月であり、左ハンドルだけではなく日本国内向けの右ハンドルも目撃されています。
これは期待をせざるを得ない情報です。
出典:Spyder7
インドでは過去にサイズアップジムニー開発の経験あり

出典:Maruti Suzuki Gypsy – Wikipedia
ここ最近目撃された開発車両がインドで作られたものかはわかりませんが、インドは過去にジムニーロングホイールベースモデルを開発・生産・販売をしています。
名前をジプシー(SJ413)といい、3ドア仕様であるものの、積載能力が大幅に強化されたモデルです。
この開発経験から、インドが5ドア化に向けて動いていると期待してしまうのも無理はありません。
もし5ドアジムニーが実現した場合は、名前をジプシーにして販売するかもしれませんね。
マルチスズキのマーケティング担当が開発を示唆
マルチ・スズキ・インディアのセールス&マーケティング担当であるShashank Srivastavaは、インタビューで、ジムニーの市場計画がインド向けに準備されていると話しました。
(参考:gaadiwaadi.com)
ジムニーロング(5ドア)の価格
現在、スズキやマルチ・スズキ(インド)からの公式発表はありません。
では開発ベースになるであろうジムニーシエラの販売価格から、ジムニーロングの販売価格を予想してみましょう。
- AT:1,919,500〜208,4500円
- MT:1,793,000〜1,958,000円
国内の自動車メディアではジムニーシエラの価格+約30万円で予想しているところが多いです。
インドで販売されているジプシーの車体価格は285万円となっているので、デザインや仕様によっては285万円くらいになる可能性もありますね。
(参考:スズキ)
ジムニー5ドアのサイズ
サイズについてもスズキ公式からの発表はありません。
ですが5ドアにもなるとフレームやホイールベースだけではなく、乗室の長さを変更する必要があるでしょう。
現状の乗室では狭すぎてドアを増やしたところで意味がありません。
Spyder7では目撃されたテスト車両からサイズを予想しています。
項目 | ジムニーロング | ジムニーシエラ |
---|---|---|
全長 | 3,850mm | 3,550mm |
全幅 | 1,645mm | 1,645mm |
全高 | 1,730mm | 1,730mm |
最低地上高 | 210mm | 210mm |
ホイールベース | 2,550mm | 2,250mm |
上記の予想寸法から、全長・ホイールベースを300mm延長させて他の寸法は変えないことが読み取れます。
確かに開発側の立場になってみればわかることですが、幅を変えると内装やガラスの寸法まで変えなければならないので大変ですよね。
同車種なので、なるべく部品を流用したほうがメリットは遥かに大きいでしょう。
そして全長が300mm延長されれば後席やラゲッジスペースの狭さは解消されそうです。
全長も4mを超えないので、機能性を保てる堅実な予想だと言えます。
ジムニー5ドアのデザイン
デザインについてもスズキからの公式発表はありません。
ジムニーロングのデザインについては様々な憶測が飛び交っていますが、可能性ではどれも侮れません。
エスクードの新型デザイン
皆さんはスズキエスクードが2021年9月に生産終了しているのをご存知でしょうか?
エスクードはコンパクト5ドアSUVとして販売していて、4代目までモデルがあります。
初代〜3代目までは国内で製造されるクロカン寄りのSUVとして、4代目はハンガリーで製造されるコンパクトSUVのコンセプトでした。
なんだかジムニーシエラとコンセプトが似ているとは思いませんか?
ツイッターではこのような意見があります。
初代のエスクードが出た時に、普通車登録のジムニーが一回消えてるんですよね。
役割が被るって言うんで。だったらまあ、今回も5ドアで出てくるんじゃないの?って気がする。
— さがら🦅🌎️⚓巛X@捨てチベスナ (@s61277) November 7, 2021
スズキがコンセプト被りを嫌って一旦エスクードを下げ、フルモデルチェンジを狙っているのではないかという考え方です。
確かに4代目エスクードは走行性能は確かに良かったものの、大きなヒットを生んだとは言いにくいでしょう。
そこで新型エスクードを5ドアジムニー風コンセプトとして販売すればヒットする可能性が高いです。
私の勝手な予想ですが、デザインを初代や2代目エスクード風に時代逆行させれば大ヒットするような気がします。
新型ジムニーも時代逆行のデザインをしているので、可能性としてはありそうですよね。
車体カラーがブルーのイメージ画像が公開
インドの車メディア『Cartoq』は、ブルーにカラーリングされた5ドアジムニーのイメージが画像を公開しました。
日本で現状発売されているジムニーのカラーよりも深い青ですね。
5ドア仕様のジムニーシエラの画像が公開
日本のスズキ自動車に関する情報を発信しているInstagramアカウント『suzukigarage』にて、ジムニーシエラの5ドア版の画像が投稿されました。
今までに見たことのないデザイン・カラーになっています。
新型ジムニーシエラ(JB74)ベースのデザインも期待大
可能性として一番高いのは新型ジムニーシエラベースのデザインでしょう。
目撃されたテスト車両が新型のジムニーシエラベースだったことが決め手だったと考えられます。
さらにバンパー形状を立体的に変えて、アンダーガードを追加することでタフさを出しています。
私の勝手な予想ですが、このエクステリアだとインテリアの方も大きな変更はなさそうです。
とてもシンプルなデザインで、部品の流用なども考えると「ありそう!」と思っちゃいますよね。
むしろジムニーシエラベースなら、「もうこれでいいんじゃないかな」と感じる程です。
ジムニー5ドアは出ない可能性も
ジムニーロング(5ドア)は国内外で熱望されていますが、現段階では発売されない可能性も十分にあると考えられます。
スズキから公式発表が無いのでまだ出ない可能性もある、という話です。
ではジムニーロングが発売されなくなる理由はどんなことが考えられるのか、今後ジムニーロングはどうなるのかを考えたので3つ紹介します。
- 開発が頓挫するかも
- 日本国内では販売されないかも
- 「ジムニー」として5ドア化はしないかも
開発が頓挫するかも
あくまでまだ開発段階なので、何らかの形で開発が打ち切られる可能性というのもあります。
特に2021年は半導体不足によって、各メーカーが減産せざるを得ない状況になっています。
さらに言えばこの半導体不足はいつまで続くのかすら見通しが立っていないのが現状です。
今受注している車を生産することすら滞っている状態なのに、ただでさえ生産に時間を要するジムニーのラインナップを増やすことはリスクが大きいと考えられます。
日本国内では販売されないかも
仮に開発に成功したとしても、日本国内ではなくインドや欧州のみに販売される可能性があります。
インドでは主に軍や警察車両として人気があり、積載力アップのために前述のジプシーが開発されていました。
また過去に発売されたジムニーワイド(JB33)やジムニーシエラは欧州向けに開発されたモデルです。
過去の実績から考えると海外での独自開発・販売になることも考えられるでしょう。
「ジムニー」として5ドア化はしないかも
ジムニーの歴史を振り返ると、シエラなども含めて5ドア化は一度もしていません。
なので例に習って、今回も5ドア化をしてくれないのではないかと考えてしまいます。
そこで急浮上するのが前述したエスクードのフルモデルチェンジの話です。
あくまで3ドアジムニーにこだわりを見せているスズキでも、SNSなどでの5ドア熱望は無視できないでしょう。
なのでエスクードの新型という形でユーザーの期待に応えてくれるかもしれません。
ジムニー5ドア発売に期待
ジムニーロングの情報はテスト車両の目撃情報があるものの、全貌が明らかになっていません。
もし発売されるのであれば、時間がかかってでも良い車を作って欲しいですね。
開発が進めばテスト車両の目撃もさらに増えてくることでしょう。
スズキの公式発表がいつになるかは分かりませんが、まだまだジムニーから目が離せませんね。
新情報に期待です!
ジムニー5ドア出たら嫁の車にします☺️(自分が乗りたいだけ)
— ぶーたん (@Ramityan3) August 22, 2022