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ジムニーにおすすめのヘッドライト4選|価格・メーカー・性能で比較

ジムニーの車体

ジムニーに乗っている皆さんは、「ヘッドライトが暗い」と感じたことはありませんか?

現行ジムニーの最上グレード以外ではハロゲンヘッドライトが採用されているので、夜道では暗く感じてしまうことがあるでしょう。

ヘッドライトを変えれば、もうそんなストレスとはおさらばです。

本記事では現役自動車整備士である私が、おすすめのヘッドライトを4つ紹介したいと思います! 

出典:ジムニー 外観|スズキ

ジムニー向けヘッドライトの選び方と種類

ジムニー JA11
選び方としてはヘッドライトの種類で選ぶのがベターです。

それぞれにメリット・デメリットがあるので、環境・用途・予算に合わせて種類を考えるのが近道でしょう。

ヘッドライトの種類は以下の3種類です。

ヘッドライトの種類
  • ハロゲンランプ
  • HIDランプ
  • LEDランプ

ハロゲンランプ

ハロゲンライト
ハロゲンランプは昔から採用されているタイプで、ジムニー純正のヘッドライトがこれに当てはまりますね。

電球内に不活性ガスやハロゲンガスが封入されていて、内部の電熱線に電気が通ることで暖色の発光をします。

また発光と同時に発熱をするので、雪や霜を溶かしてくれるのがメリットです。

雪がよく降る地域に住んでいる人におすすめします。

デメリットは寿命が短く、発熱によりヘッドライトの内側が焼けて曇ってしまうことです。

バルブ交換時はライトのガラス部分を素手で触らないように注意することが必要です。

皮脂が付着すると発熱により焼けてしまい、バルブが黒く焦げたりガラスが割れてしまいます。

ゴム手袋などをすれば作業しやすいでしょう。

HIDランプ

HIDランプは『high-Intensity discharge』の略で、日本語に置き換えると高輝度放電ランプという意味です。

そのほかにはディスチャージヘッドランプや、キセノンヘッドランプなどと呼ばれたりしていますね。

HIDの特徴はフィラメントを使用せず、アーク放電による発光で光を生み出します。

なのでハロゲンやLEDとは違い、最高輝度に達するまで少し時間がかかります。

ですが「放電」なだけあってハロゲンランプよりもかなり明るく、寿命も長いです。

色は若干青みがかかった白色で、格好良さを感じさせてくれます。

ただしハロゲン式からHIDに換装するには構成部品が多く、部品取り付け箇所の確保や配線知識が必要です。

あまり作業慣れしていない人はプロに任せるのが確実ですが、エンジンルームレイアウトにこだわりがある人は自分で頑張りましょう。

LEDランプ

LEDは現在主流のヘッドランプ方式で、新型ジムニーの最高グレードのみユニットアッシで標準装備されています。

LEDは発光ダイオードを使用していて、ハロゲンやHIDよりも省電力性能が高く長寿命です。

HIDとは違い点灯のレスポンスが早く、パッと明るくなるのが特徴。

また光源からの発熱が少ないので雪を溶かすのは不向きですが、ヘッドライトレンズの内側を傷めないメリットがあります。

ですが後付のLEDバルブは本体に熱を持ち、光熱が原因で暗くなってしまうので、ファンなどの放熱対策が取られています。

後付のLEDヘッドライトバルブはバルブ形状がハロゲンランプと同じ形をしているので、取り付けが非常に簡単です。

価格はハロゲン並に低価格の物や10,000円以上の高額なものまであり、価格帯はかなり広いと言えます。

LEDは粗悪品もかなり多く出回っているため、安すぎる物はあまりおすすめできません。

価格だけが判断基準ではありませんが、大手メーカーで探すのが無難でしょう。

ジムニーにおすすめのヘッドライト4選

JA11のフロント
それでは私が選ぶおすすめのヘッドライトを4つ紹介します!

比較的取り付けが簡単な製品をピックアップしました。

おすすめのヘッドライト4選
  • PHILIPS:Diamondo Vision
  • 信玄 HIDキット H4 HI/LO 35W
  • fcl. H4 HI/LO ファン付き
  • 純正ヘッドライトバルブ

PHILIPS:Diamond Vision

PHILIPSはハロゲンバルブを最初に開発したメーカーとして有名な老舗ブランドです。

色温度は5,000Kで、薄い青ガラスから青白い光が照射されます。

ガラスに石英を使うことで耐震・耐熱に優れる丈夫なヘッドライトバルブです。

HIDやLEDとは違いバルブをそのまま交換するだけなので、非常に簡単にカスタムできます。

PHILIPS Diamond Vision

信玄:HIDキット H4 HI/LO 35W

信玄はHIDキットの中でも組付けが比較的簡単な製品です。

組み上げたHIDキットをヘッドライトカプラーに繋げるだけなので、誰でも作業がしやすいと言えるでしょう。

ヘッドライトバルブ本体に遮光板を設けているので、グレア(上方向への光の漏れ)対策がされています

これなら対向車に怒りのパッシングをされずに済むということです。

信玄 HIDキット H4 HI/LO 35W

fcl.:H4 HI/LO ファン付き

fcl.は創業10年目の日本の会社ですが、ここ近年でメキメキと力を付けたHID・LEDライトメーカーです。

このヘッドライトバルブはハロゲンカラーとホワイトカラーの2種類があり、ハロゲンの暖かい色味が好きな人にもおすすめできます。

LEDで重要な放熱対策としてファンが設けられていることや、純正のハロゲンバルブと同等の配光性能があるのでカットラインもきれいに見えます。

またジムニーも適合車種表に記載されているので、安心して購入することができる製品と言えるでしょう。

fcl. H4 HI/LO ファン付き

スズキ:純正ヘッドライトバルブ

ハロゲンライト
純正のヘッドライトバルブは、持っておくと安心です。

理由はもし社外のヘッドライトバルブが車検に通らなかったときに、最も簡単に・最速で再検査できるからです。

普段遣いしているヘッドライトが切れてしまったときに、応急的に純正に戻す使い方もできるのでかなり便利と言えるでしょう。

ただし使い込んだバルブやかなりの年数が経過したバルブでは、劣化により光量が落ちている場合があるので注意が必要です。

ジムニーのヘッドライトを交換する際の注意点

ジムニーの車体

出典:ジムニー 外観|スズキ

ヘッドライト交換では交換前・交換時・交換後で知っておかなければならないことがあります。

安全・確実に作業するための方法や、国土交通省が定める保安基準について4つ紹介します。

適切なバルブサイズと適切な明るさ

ヘッドライトの明るさには規定があります。

自動車業界では明るさを光量と呼び、光量の測定値はcd(カンデラ)という単位で表します。

車検では片側で6,400cd以上の明るさが必要です。

ですが実際にヘッドライトバルブを購入しようとすると、バルブの明るさをK(ケルビン)やルーメンで表しているものがほとんどですよね。

Kは「色温度」で、ルーメンは「光の総量」のことをいい、光量を表すものではありません。

非常にややこしいものです。

とくにLEDバルブで表されるルーメンの数字はあまり当てにならなくて品質が悪いと高ルーメンの物でも暗く感じてしまう場合があります。

大事なのは配光で、カットラインがきれいに見えるかです。

ハロゲンタイプと同等の配光のLEDバルブを重点的に探しましょう。

K(ケルビン)単位のものは数値が高いほど光が青くなり、低いほど黄色くなります。

3,500〜6,000Kのバルブであれば車検に通りやすいです。

固定金具に無理な負荷を与えない

ヘッドライトバルブは組付けに向きがあります。

切り欠きに合わせて入れないとバルブが斜めになってしまったり、固定用の金具を壊してしまったりする可能性があります。

ジムニーは作業スペースが広い車ですが、横着してノールックで取り付けるとこのようなミスが発生することもあるのです。

よく見えなければ鏡などを使って取り付け箇所をよく見ながら作業しましょう。

ガラス管は素手で触らない

前述の通りハロゲンランプやHIDランプは光熱を発するので、ガラス管に皮脂などが付着するとバルブが早期破損します

また電気廻りの作業は感電のリスクがあり、特にHID換装作業は危険性が高いです。

DIYをする際はバッテリーのマイナス端子を外して絶縁処理を施し、ゴム手袋を着用することをおすすめします。

私はいつもニトリルゴム手袋着用しています。

使い捨てのゴム手袋で、車の整備全般に使えるので便利ですよ!

ニトリルゴム手袋

光軸調整が必要

HID化やLED化の作業をしたあとは、ライトの光軸を調整をする必要があります

光軸調整をしないとライトが意味不明な方向を向いていたり、対向車にパッシングされてしまう可能性があるからです。

もちろん光軸は車検の検査項目ですが、どの車も無調整では検査に受かりません。

あらかじめ光軸を点検しておけば、取り付けたライトが車検に通るものなのか、使えるものなのかを確認できます。

光軸調整は指定工場と呼ばれる大きな整備工場や、各陸運局の付近にあるテスター屋さんで作業が可能です。

調整には専用の検査機器が必要になるのでDIYではできません。

必ず行きましょう!

その他の保安基準

国土交通省の前照灯に関係する保安基準はかなり細かく規定されていて、光軸はその一部に過ぎません。

前述した光量に加えて光の色にも規定があります。

初年度登録が

  • 平成17年12月31日までの車:白または淡黄色
  • 平成18年1月1日以降の車:白のみ

と規定されていますが、実際は淡黄色でも問題ありません。

さらに左右で同じ色である必要があります。

要するに青や緑など明らかに変な色やオッドアイではダメだということです。

またヘッドライトのレンズや取付ステーが割れてガタがある場合や、ヘッドライトレンズが曇りすぎている場合も車検に通りません。

中古で買ったジムニーはヘッドライトが汚れているものが多いので、ヘッドライトアッシを交換してから換装作業したほうが安心ですね。

ヘッドライトが明るいと気分も上がる

ヘッドライトが明るいと、ストレスが無くなるどころか夜道の運転が楽しくなります。

もちろん前がよく見えるようになるので、安全に運転できるようになるのでしょう。

ヘッドライト交換は比較的簡単・安価でできるカスタムなので、ぜひやってみてほしいカスタムです。

明るいヘッドライトを手に入れて、楽しいジムニーライフを過ごしましょう!

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