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ジムニーは雪道に弱い?それとも最強?走り方やおすすめタイヤを解説

ジムニーと雪道

群馬県で数年前、ニュースで取り上げられた程、雪がものすごく積もった日がありました(詳細)。

そのときに道路を走っていた自動車はジムニーだけだった!

という話を知り合いから聞いたことがあります。

今回は、実際に雪道を走った感想を交えながらジムニーの雪道の走行性能について詳しく書きたいと思います。

ジムニーは雪道に弱い?それとも最強?

新型ジムニーで雪道を走る
冒頭でお話しした通り、ジムニーは雪道に対して最強です。

私は群馬県に住んでいるため、真冬になると山の方では雪が沢山降ります。

新型ジムニーに乗って初めての冬に雪道の走行がどのくらい可能なのか?試したくて雪道を走りに行ったことがあります。

他の車が横滑りしているなか、ジムニーはスムーズに走ることができました。

スズキ新型ジムニーは、20年ぶりにフルモデルチェンジしたこともあり、ヒルディセントコントロールなどの機能が採用されました。

これによって新型ジムニーは、今までのジムニーよりもさらに走破性が増し、誰もが雪道を安全に走ることができるようになりました。

それでは新型ジムニーが、雪道に最強と言われる理由を具体的に挙げていきましょう。

ヒルディセントコントロールの効果

ヒルディセントコントロール

出典:ジムニー 走行・環境性能|スズキ

新型ジムニーでは、ヒルディセントコントロールという機能が備わっています。

雪道やオフロードで急な下り坂やアイスバーン(路面凍結)のときに、ブレーキを踏みながら坂を下るとどうしてもタイヤがスピンしてしまうことがあります。

どんなに性能の良い4WDでゆっくりと走行していても下り坂では、滑ってしまう恐れがあり、とても危険です。

このような場面では、ヒルディセントコントロールのスイッチをONにするだけで、ドライバーに代わりブレーキを自動制御してくれて、加速せずにゆっくりと定速走行を実現してくれます。

そのためドライバーは、ステアリング操作に集中することが可能です。

私は実際にヒルディセントコントロールを使ったことがありますが、自動でブレーキをかけてくれるのでスピンの心配がなく、安心して坂道を走行することができました。

普段、街を運転していると、まず使用しない機能ではありますが、こういった危険を伴う場面では非常に心強く命を守ってくれる優秀な機能となります。

ブレーキLSDトラクションコントロールが標準装備

ブレーキLSDトラクションコントロール

出典:ジムニー 走行・環境性能|スズキ

新型ジムニーで初めて装備された「ブレーキLSDトラクションコントロール」です。

ジムニーは前輪と後輪が直結したパートタイム4WDですので、例えば深雪やぬかるんだ道で左右のどちらかの車輪がスタックしてしまった場合、どちらか一方の駆動力が失われてしまうというのが欠点でした。

しかしブレーキLSDトラクションコントロールが装備されたことにより、コンピューターがスタックしてしまった車輪にだけ自動的にブレーキをかけてくれます。

そのためエンジントルクを落とすことなく、一方の車輪に駆動力を確保してくれるため、極めて高い脱出性能を実現できるのです。

この機能は運転テクニックのないドライバーさんでも、スタックからスムーズに脱出できるので、ジムニーの走行性能の高さを身に染みて実感できる嬉しい機能です。

パートタイム4WDは通常の2倍の駆動力を発揮する

スズキジムニーの構造はパートタイム4WDとなります。

パートタイム4WDのメリットは、路面状況に応じて2WDと4WDをドライバーが自ら切り替えて運転することが可能です。

新型ジムニーでは機械式副変速機を採用し、トランスファーレバーを使って簡単に切り替えることで、4WD-Hと4WD-Lの切り替えが確実になりました。

上記の機能、「ブレーキLSDトラクションコントロール」を加えると、通常時の2倍の駆動力を発揮してくれるそうです。

以上、このような機能が備わったことで、旧車モデルジムニーに比べさらに新型ジムニーが雪道に最強となりました。

ジムニーで雪道を上手に走る方法

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雪道といっても路面状況は、色々と想定することができます。

  • アイスバーン
    ツルツルに凍結してしまっていていかにも滑りやすくスピンしそうな道路
  • パウダースノー
    新雪でフカフカしているため走りやすそうですが、路面が見えにくく、スタックしやすい
  • シャーベット雪
    雪かき後など雪が溶けてきている状態、タイヤが横滑りしやすくハマりやすい

上記のように同じ雪でもかなり状況が異なります。

ジムニーは、いくら4WDで高性能で、雪道でも最強だといわれていますが、普通の道路状況とは全く違うので、滑りやすく危険には変わりありません。

雪道を上手に走る方法をお伝えしますと、

  • 雪道が「どのくらい滑るのか」まず試して状況を把握する
  • とにかくゆっくり走る発進ときはスピードを出さない
  • なるべく大きな道路を走る
  • 車線変更は最低限にする
  • 曲がるときはあらかじめ減速する
  • 坂道で対向車とすれ違う時には「登りの車が優先」

ジムニーに限らず、雪道での走行は、どの車においてもいつも以上に気をつけて慎重に運転することをおすすめします。

また、これに加えてジムニーならば、路面の状況に応じて、「4WDーH」や「4WDーL」を使い分けながら走るとスムーズに走行することができるでしょう。

しかしながら、雪道で一番大切なのは、車よりもタイヤなのです。

たまにニュースになっていますが、東京で大雪になると道路が大混乱していますよね。

私も長年、東京で暮らしていたので、数年に一度はこの大混乱に巻き込まれていました。

今思うと東京の車は、冬にスタッドレスタイヤを履いている車が、非常に少ないからだと思います。

地方の人は、雪道に慣れているというよりも雪が降る前にきちんと冬用のスタッドレスタイヤに履き替えて、事前に準備をしています。

それでは、冬用のタイヤについてお伝えしていきましょう。

ジムニーで雪道を走る際におすすめのタイヤ

JOYMAX
先ほどもお伝えしましたが、雪道を走る上で何よりも大切なのが、タイヤです。

冬用のスタッドレスタイヤというのは、簡単に説明すると、普段使っている夏用のタイヤと比較するとゴムが柔らかく作られています。

タイヤのゴムを柔らかくすることによって、雪で凍った凸凹した道を密着させて滑りにくくしてくれます。

その一方で、ゴムというのは、経年劣化するものなので、しばらく使っていると固くなりますし、タイヤの溝も浅くなります。

スタッドレスタイヤの寿命は一般的には3年程度といわれています。

そのためスタッドレスタイヤに関しては、なるべく新品を購入することがオススメですし、3年に一度を目安に買い換えることも良いでしょう。

ジムニーにおいてはカスタムしているオーナーさんが多いため、車をリフトアップしていたり、タイヤのサイズが異なっているということもあります。

そのため、オーナーさんによっては、上記にあげた現行モデルでは装着することが難しく、旧行モデルのスタッドレスタイヤを選ぶこともあるでしょう。

スタッドレスタイヤにおいても日々開発しているはずなので、個人的にはなるべく最新のスタッドレスタイヤを選ぶことが、高性能で安心なのかなと思ってます。

ジムニーのスタッドレスタイヤについて詳細は『ジムニー向けスタッドレスタイヤおすすめ7選|価格・機能性からプロが厳選!』をご覧ください!

トーヨータイヤOBSERVE W/T-R

最近で一番注目されているスタッドレスタイヤは、間違いなく「トーヨータイヤOBSERVE W/T-R」ではないでしょうか。

トーヨータイヤといえば、「オープンカントリー」ブランドがジムニーオーナーさんの中では、大大大人気です。

そのトーヨータイヤから新登場となるスタッドレスタイヤ。

カスタムされたジムニーに専用設計されたスタッドレスタイヤなので、車高が上がったボディーともバランスよく履きこなすことができます。

タイヤのデザイン、性能、サイズどれをとってもジムニー乗りさん達から注目されることでしょう。

トーヨー OBSERVE オブザーブ W/T-R 185/85R16 105/103N LT スタッドレスタイヤ単品
ノーブランド品

ジムニーは雪道にめっぽう強い!

実際に私がジムニーで雪道を走った感想は、スタッドレスタイヤを履いてゆっくりと走行していけば、運転に慣れていない人でもスムーズに走ることができるということです。

上記に書いたようにジムニーは、事前に車の機能をよく理解しておくことで、いざというときに役立ち命を守ってくれます。

以前、大雪が降って積もってしまった道路で、トラックのタイヤがスタックしてしまい、動けなくなってしまった動画を観たことがあります。

とても驚きましたが、あんなにコンパクトなジムニーが牽引ロープで巨大なトラックを引っ張り出して脱出させていました。

ジムニーより倍以上の大きさのトラックを引っ張っていたのです!その駆動力には感動しました。

そのくらいジムニーという車は、雪の中でも最強なのです。

雪山の中で暮らしている友人は、色々な車に乗ったけど、ジムニーほど雪道に強い車はない!とおっしゃってました。

しかし雪というのは、予想もつかない方向にタイヤを動かしてしまう力がありますので、雪道に行く際は、十分な装備をして安全に慎重に走行していきましょう。

皆さんも事故がないようにずっと楽しめるカーライフをぜひ過ごしましょう。

最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。誰かの参考になれば嬉しいです。

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